いびきは睡眠時無呼吸症候群の重要なサイン
睡眠時無呼吸症候群は高血圧・糖尿病・心血管疾患(心筋梗塞・狭心症・脳梗塞)といった代表的な生活習慣病との関連の深い疾患です。高血圧患者の約30%に睡眠時無呼吸症候群が、睡眠時無呼吸症候群の約50%に高血圧が合併します。
睡眠時無呼吸症候群による夜間の酸素不足は血糖値を下げるインスリンの感受性を低下させる(=糖尿病を起こしやすくなる・または増悪させやすくなる)ことが知られています。また中等度以上の睡眠時無呼吸症候群では心血管疾患による死亡リスクが高いことが知られており、適切な治療でその死亡リスクを下げられることも確認されています。
睡眠時無呼吸症候群では生活習慣病リスクを上げるだけではなく、眠気や集中力低下などによる日中パフォーマンスの低下を生じ、交通事故や産業事故の原因にもなっています。骨格的に上気道が狭い傾向にある日本人は肥満がなくても睡眠時無呼吸症候群を起こしやすいことが知られています。当院では自宅で実施が可能な睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査を行っています。必要時は睡眠総合ケアクリニック代々木または順天堂大学病院と連携して精密検査を行い、適切な診断と治療をいたします。